祭りの灯り
剣山の麓、つるぎ町の山間部には、集落ごとに「四つ足堂」と呼ばれるお堂がたくさんあります。
ここもその一つ「捨子堂」です。細い山道をクネクネ登った、見晴らしいのいい所にあります。

年に一度、夏の終わりに廻り踊りがあります。
数年前に行った時も雨模様でしたが、車の置き場に困るほど、祭り好きの近隣の村の人たちが集まっていました。
今年は、出足をくじかれた雨のせいもありますが、時間が来ても 人が少ない…

大きな鉦、太鼓はありません。
灯りは祭り提灯の光りだけ
踊り場の真ん中にヤグラを組んで傘を立て
その中で音頭だしが、小さな鐘と拍子木のようなもので音頭をとる。
それに合わせて、踊りの輪が大きくなったり、小さくなったり……祭りを楽しむ

最初、この「捨子」という地名に驚いた。「すっこ」と読むらしいが、それにしても、強烈すぎる。
「貞光町史」による引用だが、
捨子(すっこ)という地名は、全国のどこにも無いという。
捨子(すてご)というのは人聞きが悪いので、「須古」と変えようと本気になった人もあった。
変わった地名のため、その由来についは諸説あるのは当然。
急斜面などの開墾地、削られたり、浸食したり、崩壊した土地を摺(スル・スリ・ズル)といい摺子(するこ)が捨子に転化したともいうが、遠いとおい、食べるものもろくになかった時の山の昔話

徳島特有の伝統習俗「廻り踊り」

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